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The garage.

[類さないもの]
ーThe garageー竣工に寄せて

2017年10月に竣工した小さなコンクリートブロック建築の構想は
西隣りの同クライアントの建築建設中に始まる

建築家にとって敷地の規模と形状は最も重要で
私の頭の中では西隣りの建築
すでにひとつの完結した形態で設計が終了していたため

隣接する今回の敷地の計画は想像以上に苦悩した

ーこの建築は?ー

独立したガレージ+仕事の合間に休憩をする(またはミーティングや会議にも使える)部屋
といった建築区分的にはなかなか難しい用途設定で
用途からくる必要不可欠なマテリアルといえばガレージシャッターぐらいで、
同じオーナーということを除けば西隣りの事務所建築とは特に同一性は無い

西隣りの事務所で外壁に採用した国代耐火のレンガブロックで
ミニマムにまとめる案も浮上したが
ふっと全く何ものにも属さない建築を作りたいとの思いにかられ
そして無理に何かに属させる必要も無いのではないかとも思った
数案検討の後、現設計で今年の2月に建築確認申請が終了する

それにしても
全く何ものにも属さない建築の設計プロセスは
なかなかエキサティングの繰り返しであった

私たちの仕事は、絶えず説明を求められる生業である
クライアントに
審査機構担当者に
現場の関係者に

何に類するかによって手法が決まり
何に類するかによって人々は想定のもと事を進める

この建築の完成まで私は多くの人に
ーこの建築は何なのか?ー
ということを
まことしやかに話さなければならなかったのだけれど
明快に表現出ないまま今日に至ってしまった

そして今、現実に立ち上がった建築を目の前に
やはりなかなか気の利いた説明が出来ずにいる

ガレージハウスでもなく住空間でもなく、事務所でもなく
不定形な小さなラウンジがあり、2階建ではないが階段があり・・・

夕方になると
こちらも不定形な少々不思議なフォルムを持つ
白いガラスの箱が光りを放ちはじめる

その様子を眺めていると
この建築が一体何なのか?
そんなことに意味は無いと確信した

生まれたばかりの赤ん坊を前に
理屈なくこみ上げる感動にも似て
この小さなコンクリートブロックの建築を大いに喜び
たったひとつの宝物に属してくれたクライアントがいれば

建築には理屈は要らない
そして言葉を超えて自由になる

 

設計期間:2016年9月〜2017年3月
施工期間:2017年5月〜2017年11月

設計協力:村田龍馬設計所
設備設計:株式会社 幹設備設計事務所
建築施工:株式会社 田中工務店建築担当・穴尾紀之
写真:MOA・冨田英次

[写真は7月 ブロック施行中の様子]

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ー9月25日・各部仕上工事 設備埋設配管工事ー

“作ること”

トップライトのガラスが現場に入って、一気に仕事が動き出しました。

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数日後に来るであろう秋雨の前に、塗装・シーリング・設備工事、、、
コツコツと積み上げてきたことが、
多くの人の手によって仕上げに向かいます。

間も無く、オーナーの手に渡るこの小さな建築を前に
作ることの楽しさと素晴らしさ
(そして同じくらいの難しさと厳しさ)
またひとつ記憶に刻んで、自作に繋げたいと思います。

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ー9月14日・トップライトガラス製品検査ー

いつも弊社設計のガラス製作をお願いする三芝硝材さんにて、製品検査をお願いしました。
高透過ガラスを使った曲面合わせ(それも2面曲げです!)
美しいガラスが来週には京都の現場に入ります。

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ー9月8日・トップライト下地建方ー

トップライトのガラスを受けるためのスティール・フレームの建方です。
23×40のFB(フラットバー)をすべて工場溶接し搬入していただきました。
お客様も興味深々なご様子。

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ー7月3日・屋根スラブ配筋中ー

“屋根を解放する”

この敷地の特徴ですが、屋根の高さからの視界がとても清々しいのです。
1階レベルからは道路と住宅、そして畑がポツポツと見える程度です。
今回の設計はかなり思い切って、トップライトだけの採光計画を致しました。
そして小さな螺旋階段を上り屋根に飛び出すと
空に向かう緑の尾根が現れるのです。

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ー6月15日・型枠建て方中ー

“自由な建築”

現在は、7月のコンクリート打設に向け
型枠の建て方に入っています。
今回の建物は、コンクリートブロックで耐震壁も含めた壁の全てを構成しています。
形態自体も自由で独創性あふれる建築となっており
非常に特徴のある施工プロセスをたどっています。

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ー5月6日・着工いたしましたー

“愛なくしては”

それは愛する息子(娘)に部屋を与えることとさほど変わらない
紫外線や雨からボディを守り、PM2.5の脅威から脱するのだ
どこで敵が侵入するやもしれない
鋭利な武器で襲ってくるかも

もはや迷っている時間はない
強固なる屋根をもち、しなやかな壁と開閉シャッターが必要となる
つまりは建築・建築の類を作る他に手段はない

愛なくしては、車は守れない
そして建築なしでは、愛は守れないのだ

そんなオーナーの為の
世界にたった一つのガレージ建築を設計中です

設計協力:村田龍馬設計所/株式会社 幹設備設計事務所
建築施工:株式会社 田中工務店

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Date
  • 2017年11月21日