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工場棟
メインファサード

CURIOUS FACTORY

curious0914

生産工場へのオマージュ
第1期工事の竣工に寄せて

愛知県に本社を持つ精密金属加工メーカーの、ベトナム工場に続いて新4の拠点工場となる。
建設地は県誘致造成地の一画であり、2行程のプロセスを踏むため今回の3棟のコンプレックスは、第1期ステップにあたる。

この仕事あたりから、風景の中で建築がどのようなシルエットを見せるか
という事に重きをおくようになってきたように思う。
『光が隠れた時の建築フォルムの美しさ』こそが、本当の建築の美しさなのでは無いか?
つまりそれは、プロポーション・ボリュームという設計初期段階の建築作業に決定されるものであり、
仕上材やディテールといった諸条件において左右され無い、プログラム自身の善し悪しにも関わる構成部分。
そこを建築家が携われるか否か

プロジェクトが本格的に動き始める前段階で
建築家がクライアントに提案できる環境に居るか否か
その環境作りこそが、建築の善し悪しを左右する といっても過言ではない。

この仕事も、土地の入手を決めた段階でご相談いただいた経緯があり
この土地購入後、どのような建築を作っていくべきか。というクライアントのピュアな初期構想をキャッチし得た結果水平に伸びゆくキャノピーがairplaneにも似たシルエットを持つ建築が完成した。

今回の一期工事の構想段階で、二期工事完成後のフォルムはすでに完成しており
shyで思慮深いオーナーも既にその完成形をぼんやりとイメージされている。

そんな、少々無口でロマンチストな経営者が率いる生産部隊の主力製品は、車両用精密機械(高性能ブレーキ制御用電磁バルブ)、
国内外で量産されるハイスペックなパーツは、車両構成になくてはならない貴重な宝石とも言える。
この会社をはじめとする中小の数多く現存する工場で作られた製品から、今日も素晴らしい商品が生み出される。
街で見かける世界一の日本メーカーの車体も、欧州の魅惑の名車の数々も、
今日もどこかの工場から出荷された何千何万ものパーツがあるからこそ、カロッツェリアが輝くのである。

敷地面積:4,915.52㎡/延床面積:987.42㎡/鉄骨造地上1階 精密機械加工工場棟・設備棟・危険物貯蔵庫
設計協力:村田龍馬設計所(構造担当・村田龍馬)建築環境研究所(設備担当・阿部成人)
建築施工:徳倉建設株式会社・名古屋本店(現場担当・村瀬拓男、山崎和矢、多田修)

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Date
  • 2016年9月30日
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