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落葉と剪定

大津の住まいはこの季節になると、風が吹く度にワサワサと落葉が舞い落ちてくる。
ナツハゼから始まり、ヒメシャラヤマボウシアジサイといった順に落葉した後、
裏山のカエデが最後の秋の主役_今日あたりから、カエデがチラホラ舞い始めたところ。
このカエデの落ち葉は、屋根に裏通路に数日間で10センチほど積もることとなり、
今から朝の掃除が憂鬱になるぐらいの労働を強いられる。

ナツハゼヒメシャラがほぼ落葉した頃、毎年バラの剪定を行うことにしている。
まだまだ四季咲きの品種は秋バラの蕾をたくさん付けてはいるが、
来年の春バラの体力を蓄えさせるために毎年早めの剪定を行う。

植物の凄いところは、紅葉の後落ち葉となる葉の裏にはチャッカリと新芽が隠れているところだ。
私はこの季節に生物のたくましさを強く感じる。

バラもそう。来年の春伸びる芽の先が、この時期にはすでに枝から顔を覗かせていて
どの芽を残して新枝として伸ばすかを想像しながら深めに枝を落とす。
根の周りに枯れ落ちたバラの葉は、しっかりと掻き集め、残さないようにする。
よくよく見ると、虫が葉の裏にシッカリ卵を産み付けていたりするからだ。
葉の裏に隠れて風や寒さから身を守り、土が暖かい季節になると近くの枝に登ってくる。
待ちに待った柔らかい新緑は、毎春この虫たちにまんまと食べられてしまう。
「まぁ、ほとんど無駄な抵抗かぁ。」と半ば諦めつつ枯葉と落葉を掻き集めながら
少し手を休めると、風が冷たい。

さぁ、寒くなってきた。事務所に戻って図面の続きを書かなくちゃ。
私も来るべきシーズンに向けて。

もちづき

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[今年のナツハゼの落葉]

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