logo

カテゴリー: 友人知人

  • 2017

  • 賢者の贈り物

    1ドルと87セント。これですべて。

    誰でも一度は見聞きしたことのある、オー・ヘンリーのかの有名な物語の冒頭文
    『賢者の贈り物』

    この物語は、若き夫婦が自らの唯一の宝物を売って相手に贈り物を買うお話

    男性は妻の美しい長く輝く髪に似合う、宝石の施された高価な櫛を
    妻の方は夫の唯一の宝物である金の時計に相応しい、純金の鎖を

    貧しい二人は
    それぞれが、金時計と自慢の黒髪を売ったお金で贈り物を買ったのだった

    贈り物を手にした2人は
    手放した金時計を買い戻すべく、失った黒髪が伸びるまで
    2人で未来を築くことを誓う

    この物語の解釈はあまりにも多く、各々読み手側の受取り方があるのだろうが
    お金という物は、愛と未来を作るために使う為の物だ_とも
    諭しているように思える

     

     

    友人の敏腕経営コンサルタント・杉田英樹さんが年に数回開催する『桜橋勉強会』
    昨日のテーマセブン&アイはどこに向かっているのか?に参加した
    経済と社会で起きている事象から今を学び未来を考えることで、人生を楽しく生きよう_という勉強会(で良いのでしょうか?杉田さん?)
    以下は勉強会で考えたこと

     

    海外の多くの観光客が、その利便性と品質と品数・接客態度の素晴らしさ等等
    絶大な賞賛を浴びている日本のコンビニ

    最近コンビニの有り様が変わってきたらしい

    私達の短なコンビニ(特にセブンイレブン)が何だか最近あちらこちらに増えだした
    どうもドミナント戦略によって儲かる地域に集中して
    フランチャイズ店を開店させているようだ
    向かい通しでお客の取り合いなんて、なかなか過酷な状況だ

    オムニチャネルとは、あらゆる場所で顧客と繋がり
    買い物を促すシステムのようだ
    どうりでネットで購入した商品をコンビニで受取りが可能だし
    百貨店に行かなくてもコンビニで支払いができる時代
    ピピっとタッチしたカードから私たちの情報はどこに行くのだろう
    素早くメールで利用履歴が送られてくる

    反面、西武やそごう・イトウヨーカドーの閉店ドミノ
    セブン&アイ グループは、『セブンイレブン以外は切り捨て』策で
    百貨店とスーパーの減収分は、セブンイレブンの肩にのしかかる

    かつての高級百貨店の行き届いたサービスは、
    場所を変えて、私たちの町のコンビニエンスストアに急降下してきた

    サービスとは言い方を変えればワガママの変換
    コンビニは私たちと経営陣の都合のいいカタチになっているのではないだろうか

    本当にそこまでのサービスが必要なのかな?
    そのカタチって綺麗なのかな?
    買い手と売り手の双方が幸せになって、本当の笑顔が生まれる

    利便性は度がすぎると人を追い込むと誰かが言った
    それは自らのビジネスにも置き換えることのできる設問でもある

     

    私たちの未来は幸せですか?

    売り手も買い手も時代が変わろうと
    絶えず賢者の目を持っていよう

    愛と未来と幸せは私たちが築くものだから

    もちづき

     

     

    ビジネス勉強会の様子はこちらから>>>ゼータコンサルティング株式会社

    2017

  • 2016

  • 算法少女

    サンポウショウジョ・・・AKBとかNMBといったアイドルグループのヒット曲にありそうなフレーズですが
    そうではありません。

    友人のアニメーション作家・外村史郎さんから、
    映画『算法少女』のロードショウが行われるとの連絡をいただいた。
    数年前から(2009年)アニメーションによる映画制作を行っている様子は見聞きしていましたが
    映画制作〜公開というのは、途方もなく労力がかかるものなのですね。。。
    プロデューサーの三村渉さんの文章によると、
    三村さんの構想〜高野楓子さんによる脚本〜
    外村さんが作画に費やした時間が4年〜その後声優の方々によるスタジオ録音〜音楽・効果音の制作
    〜劇場での公開に漕ぎ着けるまで、実に構想から7年_というのだから
    建築家のみならず、制作者というのは長生きしなければダメな生き物なのね。

    外村さんの4年間というのは、精神的に厳しい日々の連続だったと想像する。
    制作期間というのは、短くても長くても困るのだ。
    建築家もそう。
    作家という職業は自分のポリシーと周囲からの有難いメッセージ?と、社会のルールとの狭間の中で
    泳ぎもがき苦しむ生業だ。
    4年も同じ建築の図面を書き続けられる?

    たった一人で書き終えた、というか書き終わらせたその精神力には敬意を払いたい。

    ともあれ、そのような優秀な方々の心を動かした原作・『算法少女』を読みたくなった。
    それに、そもそも建築家と算法は切っても切れないものであるし
    サンポウショウジョ・というフレーズは妙に新しく、心を揺さぶる何かがある。
    早速、筑摩書房から発刊された『算法少女』を読み始めた。
    著者は、遠藤寛子さんである。

    舞台は江戸
    遠藤寛子さんの描く、江戸の町の描写は素晴らしい。
    背景に少女たちの手毬唄が聞こえ、町民の話し声がすぐそこから聞こえてきそうな。
    大阪と東京(江戸)との算術流派の争い、この時代の庶民の学びに対する思いなどが見え隠れし、面白い。
    主人公の少女 “あき” が算法をまとめた本の名前が『算法少女』であり、
    後々この本が大きな役割を果たすことになる。。。

    っと、あらすじはこのくらいにしないと映画関係者に怒られてしまう。

    12月24日(土)〜28日(水)プレミアム上映
    渋谷・ユーロスペース内ユーロライブにて

    是非、全国で上映してもらいたい
    もちづき

    公式サイトは こちら>>映画 算法少女

    sanpousyoujyo

    [映画に関するお問い合わせ→制作工房:赤の女王 redqueen@xr.oops.jp]