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カテゴリー: 趣味嗜好

  • 2016

  • Warming soul

    11月の終わり
    樹木の落葉と共に、今年一番の寒波がやってきた

    あまりにも体が冷えきってしまった土曜日の夜、
    現場監理から帰り今年初めて薪ストーブに火を入れた

    今動いている現場は山手にあり、
    まだ外壁仕上げを行う前なので
    夕刻になると現場で働く職人さんたちには
    寒気が身にしみる季節となる

    今年は、2つの建築が竣工し
    来年発刊される雑誌にも掲載いただける事となりそう
    建築をひとつ完成させ、施主に引き渡すまで
    それはそれは様々な試行が繰り返される

    今年完成した2つの建築もいろいろな出来事があり
    都度御尽力いただいた施主・施工会社の方々や、
    苦労していただいた現場の職人さんたちの顔を思い出しながら
    チラチラ揺れるストーブの火を見ていると
    つい、数ヶ月前の事ながら
    遠い昔の記憶のような、ほろ苦くも暖かい気持ちになってくる

    私たちは、図面を書き現場監理を行って報酬を得ているのだが
    金銭面には代え難い、人との触れ合いがある
    またこの仕事は、それ無くして成り立たない

    薪ストーブの暖は、電気やガスの暖かさとは深みが異なる
    それこそ、心の底まで暖かくなるような

    残念なことに、着火して薪を入れるという作業は
    時間にゆとりがある日の特別な行為であり
    日々の生活は空調機の渇いた暖房に頼りっぱなし
    本物の火で寛ぐ時間を、まだまだ簡単に作れる身分ではない

    年末に向けて
    事務所の机の上には次から次へ書類が重なる
    そろそろ年末調整の提出書類の締め切りも近いなぁ
    リモコンのスイッチ一つで温風が出る事務所へ戻る

    明日あたりからの現場へは厚手のダウンを持参したほうが良さそうだ

    もちづき

     

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    [リビングの薪ストーブ]リビング写真>>こちら

  • 機械仕掛けかクォーツか

    出張のついでに寄った駅の書店で、penという雑誌を手にしました。
    タイトルは、「最初と最後の腕時計はどれだ?!」腕時計の特集です。

    腕時計好きな私は、黒スーツ出張族のおじさま方をかき分け
    男性雑誌コーナーから雑誌を引き抜きレジへ。
    各々のブランドの歴史や、代表作品の写真など盛り沢山の紙面構成で
    新幹線の移動中、有意義な時間が過ごせました。

    ムーブメントは「機械仕掛け」がやはり面白いですね。
    日常生活に全く必要無い?クロノメトリー・コチコチと目まぐるしいほどの動きを表現したタイプは
    やはり男性の趣味のカテゴリー。緻密な細工はマニアの領域。
    とことんこだわるのは、やはり男性のほうが多いようです。

    女性用のドレスウォッチやアンティークも
    もちろん大好きですが、仕事柄着ける機会が全く無いです。
    手動巻きがほとんどなのでケースの中でじーっと止まっています。(苦笑

    現場に行く時に着けることの多い、ジャズマスター(自動巻き)レディース物でも重いほうですが
    ガンガンぶつけても平気な頑丈さと気軽さがハミルトンの良さ。

    打ち合わせで良く着けるのが、エベルのベルーガ(クォーツ)
    エベルは「時の建築家」とも呼ばれるブランド。最近のお気に入りです。
    こちらもスモールセコンドが付いているタイプなので女性物でも少々大ぶりです。

    先日、「機械仕掛け」時計をオーバーホールに出したらそこそこの費用がかかってしまいました。
    良い時計はメンテナンスも必要になりますね。
    クォーツ時計は重さも軽いですし、オーバーホールも傷がなければメンテナンス費用もそれほどかから無いので日常的に必需品。
    機械仕掛けの時計もクオーツ時計も機能性と意匠性で選ばれる_という点では、建築設計と同じかもしれませんね。
    あまりメンテナンスに費用がかかるのも困りますが、機能だけというのも味気ない。

    そんなことを考えながら雑誌も見ておりましたら、目的地にあっという間に到着しました。

    ちなみに、美しく機能的な時計はやはりそれなりに高価な物が多いのですが
    数十億数百億もする時計が世の中には多くあるようです。それって、建築ビル施工費レベル?!

    人生を共に刻む時計。やっぱり自分らしい物を持ちたいですね。
    私の「最後の腕時計はどれだ?!」

    やっぱり「機械仕掛け」かな?

    もちづき

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    [写真は、pen12月1日号から]