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カテゴリー: 風景自然

  • 2021

  • 重なるハサードマップ

    自分の居場所を知る

    最近の雨は、尋常じゃないですね。
    特に新しい造成地に建築をお考えの方は是非とも、国土交通省の重なるハザードマップを確認してほしい

    使い方はYouTubeなどでも確認できますが
    簡単に載せてみます。

    まずは、調べたい住所を上部の検索欄に入れ

    災害種別の地形分類を選択して

    土地の特徴・成り立ち
    ・自然地形
    ・人口地形
    の両方を選択いただくと、現状の地形情報が出ます。

    情報リストの
    標高・地形
    ・陰影起伏図
    を選択いただくと、より土地の凹凸がはっきりします。

    確認したい場所を直接クリックすると
    小さなウィンドウに解説が出ます。

    スクリーンショット 2021-07-06 14.06.25

    弊社のある、大津市近郊を参考に画像貼りました。
    弊社の建物の地盤は切土であることがわかります。
    急傾斜地域であったため、鉄筋コンクリート造で建物は設計し
    一部、土留めを施しました。

    設計関係者はよく使うサイトですが
    建築済みの方も、万が一の災害予備知識と
    ご自分の建物の構造を知る上で一度地盤のチェックもしてみてくださいね。

    建築設計事務所は、土地の状況に応じた建物構造を考慮いたしますので、
    建て替えや新築をお考えの方は
    是非、地元の設計事務所にご相談ください!

    追記:
    国土地理院のこちらのサイトからも
    古い地形図を見ることができます。

  • 2019

  • 初秋

    その大きく茂った栗の木は
    電線の上までぐんぐん伸び(まぁそれは良しとして)
    梅雨を迎える季節になるとなんとも迷惑な匂いを発する花を下げる

    栗の花をご存知だろうか?
    葉と同様、少々身勝手な形態で、
    デレっとドレットヘアのように垂れ下がった雄花の奥に小さな雌花を付ける

    「どこでどう変わるのか?」

    昼の日差しががようやく傾き、やっと涼しい風が吹く頃
    いつの間にか白い雄花は消えていて
    緑の丸い実を付ける

    「全く不思議な変容」

    秋になると毎年の光景
    家の前の古く細い集落の街道に“わんさか”と毬栗が落ちている

    そのまんまるい毬栗の形の可愛さと
    小さく覗くツヤのある実に

    夏場のむせかえる悪臭や
    夜、栗木に集まる害虫達の事も忘れて
    思わず手に取り微笑んでしまう

    もう半月もすれば落葉の季節

    そろそろ冬の準備を始める合図でもある

    栗の絵

  • 2017

  • 春の景色

    桜の便りが待ち遠しい季節
    琵琶湖を望むための住宅が竣工しました。
    この住宅のオーナーと初めてお会いしたのは2015年の5月でしたから、
    おおよそ2年の時が流れたことになります。
    土地のご購入計画からのお付き合いでしたので、
    2年の年月は早く事が運んだほうかもしれません。

    並行して進めてまいりました、ガレージ建築が間もなく着工いたします。
    昨年完成したオフィスビルの隣地が計画地となります。
    同じオーナーから引き続きオファーをいただけるという事は、大変名誉な事です。
    こちらの建築は、フォルムと素材に特徴をもたせたシンボリックな小建築となる予定です。

    ご相談をいただいておりました、二世帯住宅の建築設計がスタートいたします。
    競争率の激しい分譲地の角地を入手され、
    来年の早春完成を視野に入れた御計画です。
    手元のスタディはMOAらしいキリッとしたボリューム構成で、
    シンプルな動線と形態が美しい住宅建築を目指しています。

     

    本年度進行中の作業を改めて俯瞰しますと
    昨年度までと相変わり、住宅建築の比重が増えてきております。
    住宅建築はビル建築に比べ、多くのノウハウを必要とされる反面
    自由な形体にチャレンジ可能な分野でもあります。

    多くの建築家の名作は住宅建築にあり、
    そこには本来の建築家のテイストが詰め込まれているように思えます。

    私自身、若い時に見た景色とは違う見え方で建築が見えてきている気がします。

     

    今年の大津市の桜の開花は例年より遅く、また雨模様の天候が多いことも重なり
    コントラストが弱めの景色が続いております。
    そんなまだまだ不安定な天候の下で
    精一杯花びらを広げる様も、非常に趣のある美しさを醸し出しています。

     

    写真は、昨日の琵琶湖疏水
    自然の美しさと時の大切さが身にしみて感じ得る年齢になってきたのかもしれません。

    k

    IMG_0890s

    [琵琶湖側から疎水を見る・三井寺の山桜の下、京都に向かう水路]

  • 2016

  • 落葉と剪定

    大津の住まいはこの季節になると、風が吹く度にワサワサと落葉が舞い落ちてくる。
    ナツハゼから始まり、ヒメシャラヤマボウシアジサイといった順に落葉した後、
    裏山のカエデが最後の秋の主役_今日あたりから、カエデがチラホラ舞い始めたところ。
    このカエデの落ち葉は、屋根に裏通路に数日間で10センチほど積もることとなり、
    今から朝の掃除が憂鬱になるぐらいの労働を強いられる。

    ナツハゼヒメシャラがほぼ落葉した頃、毎年バラの剪定を行うことにしている。
    まだまだ四季咲きの品種は秋バラの蕾をたくさん付けてはいるが、
    来年の春バラの体力を蓄えさせるために毎年早めの剪定を行う。

    植物の凄いところは、紅葉の後落ち葉となる葉の裏にはチャッカリと新芽が隠れているところだ。
    私はこの季節に生物のたくましさを強く感じる。

    バラもそう。来年の春伸びる芽の先が、この時期にはすでに枝から顔を覗かせていて
    どの芽を残して新枝として伸ばすかを想像しながら深めに枝を落とす。
    根の周りに枯れ落ちたバラの葉は、しっかりと掻き集め、残さないようにする。
    よくよく見ると、虫が葉の裏にシッカリ卵を産み付けていたりするからだ。
    葉の裏に隠れて風や寒さから身を守り、土が暖かい季節になると近くの枝に登ってくる。
    待ちに待った柔らかい新緑は、毎春この虫たちにまんまと食べられてしまう。
    「まぁ、ほとんど無駄な抵抗かぁ。」と半ば諦めつつ枯葉と落葉を掻き集めながら
    少し手を休めると、風が冷たい。

    さぁ、寒くなってきた。事務所に戻って図面の続きを書かなくちゃ。
    私も来るべきシーズンに向けて。

    もちづき

    1116
    [今年のナツハゼの落葉]