優しい時が流れますように。。。
優しい時が流れますように。。。
サンポウショウジョ・・・AKBとかNMBといったアイドルグループのヒット曲にありそうなフレーズですが
そうではありません。
友人のアニメーション作家・外村史郎さんから、
映画『算法少女』のロードショウが行われるとの連絡をいただいた。
数年前から(2009年)アニメーションによる映画制作を行っている様子は見聞きしていましたが
映画制作〜公開というのは、途方もなく労力がかかるものなのですね。。。
プロデューサーの三村渉さんの文章によると、
三村さんの構想〜高野楓子さんによる脚本〜
外村さんが作画に費やした時間が4年〜その後声優の方々によるスタジオ録音〜音楽・効果音の制作
〜劇場での公開に漕ぎ着けるまで、実に構想から7年_というのだから
建築家のみならず、制作者というのは長生きしなければダメな生き物なのね。
外村さんの4年間というのは、精神的に厳しい日々の連続だったと想像する。
制作期間というのは、短くても長くても困るのだ。
建築家もそう。
作家という職業は自分のポリシーと周囲からの有難いメッセージ?と、社会のルールとの狭間の中で
泳ぎもがき苦しむ生業だ。
4年も同じ建築の図面を書き続けられる?
たった一人で書き終えた、というか書き終わらせたその精神力には敬意を払いたい。
ともあれ、そのような優秀な方々の心を動かした原作・『算法少女』を読みたくなった。
それに、そもそも建築家と算法は切っても切れないものであるし
サンポウショウジョ・というフレーズは妙に新しく、心を揺さぶる何かがある。
早速、筑摩書房から発刊された『算法少女』を読み始めた。
著者は、遠藤寛子さんである。
舞台は江戸
遠藤寛子さんの描く、江戸の町の描写は素晴らしい。
背景に少女たちの手毬唄が聞こえ、町民の話し声がすぐそこから聞こえてきそうな。
大阪と東京(江戸)との算術流派の争い、この時代の庶民の学びに対する思いなどが見え隠れし、面白い。
主人公の少女 “あき” が算法をまとめた本の名前が『算法少女』であり、
後々この本が大きな役割を果たすことになる。。。
っと、あらすじはこのくらいにしないと映画関係者に怒られてしまう。
12月24日(土)〜28日(水)プレミアム上映
渋谷・ユーロスペース内ユーロライブにて
是非、全国で上映してもらいたい
もちづき
公式サイトは こちら>>映画 算法少女
[映画に関するお問い合わせ→制作工房:赤の女王 redqueen@xr.oops.jp]
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