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月別: 2016年12月

  • 2016

  • 算法少女

    サンポウショウジョ・・・AKBとかNMBといったアイドルグループのヒット曲にありそうなフレーズですが
    そうではありません。

    友人のアニメーション作家・外村史郎さんから、
    映画『算法少女』のロードショウが行われるとの連絡をいただいた。
    数年前から(2009年)アニメーションによる映画制作を行っている様子は見聞きしていましたが
    映画制作〜公開というのは、途方もなく労力がかかるものなのですね。。。
    プロデューサーの三村渉さんの文章によると、
    三村さんの構想〜高野楓子さんによる脚本〜
    外村さんが作画に費やした時間が4年〜その後声優の方々によるスタジオ録音〜音楽・効果音の制作
    〜劇場での公開に漕ぎ着けるまで、実に構想から7年_というのだから
    建築家のみならず、制作者というのは長生きしなければダメな生き物なのね。

    外村さんの4年間というのは、精神的に厳しい日々の連続だったと想像する。
    制作期間というのは、短くても長くても困るのだ。
    建築家もそう。
    作家という職業は自分のポリシーと周囲からの有難いメッセージ?と、社会のルールとの狭間の中で
    泳ぎもがき苦しむ生業だ。
    4年も同じ建築の図面を書き続けられる?

    たった一人で書き終えた、というか書き終わらせたその精神力には敬意を払いたい。

    ともあれ、そのような優秀な方々の心を動かした原作・『算法少女』を読みたくなった。
    それに、そもそも建築家と算法は切っても切れないものであるし
    サンポウショウジョ・というフレーズは妙に新しく、心を揺さぶる何かがある。
    早速、筑摩書房から発刊された『算法少女』を読み始めた。
    著者は、遠藤寛子さんである。

    舞台は江戸
    遠藤寛子さんの描く、江戸の町の描写は素晴らしい。
    背景に少女たちの手毬唄が聞こえ、町民の話し声がすぐそこから聞こえてきそうな。
    大阪と東京(江戸)との算術流派の争い、この時代の庶民の学びに対する思いなどが見え隠れし、面白い。
    主人公の少女 “あき” が算法をまとめた本の名前が『算法少女』であり、
    後々この本が大きな役割を果たすことになる。。。

    っと、あらすじはこのくらいにしないと映画関係者に怒られてしまう。

    12月24日(土)〜28日(水)プレミアム上映
    渋谷・ユーロスペース内ユーロライブにて

    是非、全国で上映してもらいたい
    もちづき

    公式サイトは こちら>>映画 算法少女

    sanpousyoujyo

    [映画に関するお問い合わせ→制作工房:赤の女王 redqueen@xr.oops.jp]