その大きく茂った栗の木は
電線の上までぐんぐん伸び(まぁそれは良しとして)
梅雨を迎える季節になるとなんとも迷惑な匂いを発する花を下げる
栗の花をご存知だろうか?
葉と同様、少々身勝手な形態で、
デレっとドレットヘアのように垂れ下がった雄花の奥に小さな雌花を付ける
「どこでどう変わるのか?」
昼の日差しががようやく傾き、やっと涼しい風が吹く頃
いつの間にか白い雄花は消えていて
緑の丸い実を付ける
「全く不思議な変容」
秋になると毎年の光景
家の前の古く細い集落の街道に“わんさか”と毬栗が落ちている
そのまんまるい毬栗の形の可愛さと
小さく覗くツヤのある実に
夏場のむせかえる悪臭や
夜、栗木に集まる害虫達の事も忘れて
思わず手に取り微笑んでしまう
もう半月もすれば落葉の季節
そろそろ冬の準備を始める合図でもある
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