桜の便りが待ち遠しい季節
琵琶湖を望むための住宅が竣工しました。
この住宅のオーナーと初めてお会いしたのは2015年の5月でしたから、
おおよそ2年の時が流れたことになります。
土地のご購入計画からのお付き合いでしたので、
2年の年月は早く事が運んだほうかもしれません。
並行して進めてまいりました、ガレージ建築が間もなく着工いたします。
昨年完成したオフィスビルの隣地が計画地となります。
同じオーナーから引き続きオファーをいただけるという事は、大変名誉な事です。
こちらの建築は、フォルムと素材に特徴をもたせたシンボリックな小建築となる予定です。
ご相談をいただいておりました、二世帯住宅の建築設計がスタートいたします。
競争率の激しい分譲地の角地を入手され、
来年の早春完成を視野に入れた御計画です。
手元のスタディはMOAらしいキリッとしたボリューム構成で、
シンプルな動線と形態が美しい住宅建築を目指しています。
本年度進行中の作業を改めて俯瞰しますと
昨年度までと相変わり、住宅建築の比重が増えてきております。
住宅建築はビル建築に比べ、多くのノウハウを必要とされる反面
自由な形体にチャレンジ可能な分野でもあります。
多くの建築家の名作は住宅建築にあり、
そこには本来の建築家のテイストが詰め込まれているように思えます。
私自身、若い時に見た景色とは違う見え方で建築が見えてきている気がします。
今年の大津市の桜の開花は例年より遅く、また雨模様の天候が多いことも重なり
コントラストが弱めの景色が続いております。
そんなまだまだ不安定な天候の下で
精一杯花びらを広げる様も、非常に趣のある美しさを醸し出しています。
写真は、昨日の琵琶湖疏水
自然の美しさと時の大切さが身にしみて感じ得る年齢になってきたのかもしれません。
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[琵琶湖側から疎水を見る・三井寺の山桜の下、京都に向かう水路]